幼なじみに恋をして
「なぁ、萌ちゃんだっけ?
かわいいなぁ」
声が出ないまま
男子は話しつづける。
「彼氏いないんだろ?
みんなから狙われてるんだろうな」
男子はどんどん顔を近づけてくる。
「俺のもんになろうぜ?」
その男子はあたしの口から手をはなすと唇を指で触ってきた。
あたしは怖くて声も出なかった。
「なんだっけ?小林っていった?
有名な女の子いるみたいだけど萌ちゃんの方が俺タイプだなぁ」
あと少しでおでこがくっつく。
あたしはもうだめだって思った。
誰か……
助けて……。