幼なじみに恋をして




「久しぶりだね、萌ちゃん」



「お久しぶりです…」





確かに、洋のお父さんにあうのは


6年ぶり。






「その様子だとなにがなんだかわかっていないようだね」







わかってないです…。



全然わかってない!





なんで?






「君は注目賞だ!」







え…

うそでしょ?



え、まさかぁ。






「うそじゃないぞ」






みんなが拍手してはじめて実感がわく。





そして急に大樹の隣に並ばされた。




なんと兄弟そろって受賞しちゃったみたい。






そのあとも
3年賞は藤木君と藍。



グランプリは洋だった。





これもまた知ってる人ばっかり。






洋は歓声を浴びながら
あたしにウインクしてきた。






不覚にもちょっとかっこよくて…。



藍にはあのあとメイドの洋服で写真取られまくったけど



こんなであたしたちな文化祭は終わったんだ。





< 161 / 180 >

この作品をシェア

pagetop