幼なじみに恋をして


そんなこと思いながら洋の部屋に入った。



「あーあ、藍ってば落書きしてるよ」





しかも落書きにあたしの名前がかかれてる。



あの子美術10で先生からのお墨付きがつくくらいすごい。





「うわぁ超似てる」




洋も覗きこんできた。




「あたし書くぐらいなら藤木君かけばいいのに…」




洋も確かにって二人でちょっと笑った。






「なぁ…?」



「うん?」




あたしが藍の荷物を片付けてると洋がベッドの上から話し掛けてきた。





「好きなやつ…いる?」





ドキッ



えっうーん…うん。




だって洋だし。






「い、います………」




テンパって声がうわずった。



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