幼なじみに恋をして
転校のことを言ったときはじめは萌は
泣かなかった。
なにかを我慢するような目で俺をみて
『大丈夫・・・大丈夫だよ』
って訴えてるようだった。
あの時萌には本当にお世話になりっぱなしだったな。
朝は毎日電話かけて俺をおこしてくれたし
給食で嫌いなピーマンいっつももらってくれてたし、
先生怒られて俺が素直に謝りに行かなかったとき
萌が
「洋、行かないとだめじゃん」
って笑いながらいってくれなきゃ
俺はまたカーッとなって
謝ることすらできない奴になってた。
本当にお世話になった。
だから、
俺は離れない存在だと信じてたんだ。
萌がいない毎日なんか
あの時は・・・。