幼なじみに恋をして





「えっ?」



あたしに話しかけたのは
目の前の席の女の子だった。



ゆるく茶髪の髪を巻いていて
薄いメイクをしてる

かわいい子だった。





「なんかキョロキョロしてるからなんかあったのかなって思って」





にこやかに笑う笑顔は
大人っぽくて同じ高三に見えないくらいだ。




「ううん、なんでもない。えっと名前は・・・」



あたしが座席表を見ると
その子は自分の席を
ぱっと指差し




「小林 藍[コバヤシ アイ]。
藍って呼んで」




藍は色々教えてくれた。



洋があたしがこの学校で友達ができやすいように

知ってる友達全員にあたしの名前を広めてくれたこと。




座席表をつくって
クラスの一人一人にコメントと名前を書かせたこと。





< 6 / 180 >

この作品をシェア

pagetop