幼なじみに恋をして
「洋ってばすごいはりきっちゃって」
そうなんだ・・・。
なんか照れるなぁ・・・。
「わかんないことあったらすぐ聞いてね」
藍はそう言葉を残して前をむいた。
洋は昔と変わらないさらさらな黒髪を
「やばっ数学終わってねぇ!!」
変わらない手つきでくしゃくしゃっとかいてる。
「洋、昨日もじゃん〜
次の期末終わったな」
みんなに突っ込まれながら
笑顔を絶やさない洋は
あたしが知ってる洋と同じで
このクラスの王子様だった。