幼なじみに恋をして



気づけば
萌は男子に囲まれて



俺は女子に囲まれた。




近づこうとしても近づけない
距離に俺はひたすらもがいたんだ。





もがいたのに
一生懸命になったつもりなのに




今思えば


俺は諦めてた気がする。





届かないから、



伝わらないから、



もういいだろうって。




見かけだけ作ってたのかも知れない。







それが今もう一度だけ

許されたんだ。




もう一度、
俺が萌を求める時間が与えられた。





それに・・・

萌は答えてくれるかはわからない。



でも今度は
本気で走る。




命をかけて走ってみる。






悔いが残らないように。






俺はそう決めたんだ。





萌sideへ続く・・・
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