幼なじみに恋をして
朝起きて下におりると


珍しく
お父さんがいた。



「おはよう」




あたしから声をかけると
お父さんは




「おう、おはよう」




ってちょっと嬉しそうに答える。


わかりやすいなぁ。




「仕事は?」



お父さんの目の前に座ると


「今日は少しだけ遅い出勤なんだ」



って牛乳飲みながら言われた。




「文化祭楽しそうだな」



今度はお父さんから話しかけてくる。




「うん、楽しいよ」




あたしが一口パンを食べると




「そうか、よかった」





お父さんはまだあたし達の転校を根に持ってる。



あたしはもう大丈夫なのに・・・




楽しくやってるのに・・・




お父さんは心配する。





原因は弟の大樹のことなんだけどね。




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