幼なじみに恋をして
大樹は今、
世間でいわゆる反抗期。
お父さんともお母さんとも口をきかない。
お父さんは特にね。
転校が決まったとき
大樹は荒れた。
家に帰ってこなくなって
学校では窓ガラス割ったり、喧嘩したりして
そのたびにあたしが呼び出されて
一緒に家に帰った。
もうまともに話せるのはあたしぐらいで
お父さんもお母さんも手が付けられないでいる。
ドタドタドタッ
大樹が下りてくる。
一気に空気が変わった。
「!?」
一瞬あたし達をみたかと思ったら
おはようも言わないで
お母さんが用意した朝ご飯にも目もくれず
玄関に向かった。
「大樹!ご飯ぐらい食べて・・・」
「うるせぇ!」
お母さんの言葉も無視して玄関に向かう。
「大樹・・・」