幼なじみに恋をして



大樹は今、

世間でいわゆる反抗期。




お父さんともお母さんとも口をきかない。




お父さんは特にね。



転校が決まったとき

大樹は荒れた。




家に帰ってこなくなって


学校では窓ガラス割ったり、喧嘩したりして



そのたびにあたしが呼び出されて
一緒に家に帰った。





もうまともに話せるのはあたしぐらいで


お父さんもお母さんも手が付けられないでいる。





ドタドタドタッ


大樹が下りてくる。


一気に空気が変わった。





「!?」



一瞬あたし達をみたかと思ったら



おはようも言わないで


お母さんが用意した朝ご飯にも目もくれず





玄関に向かった。






「大樹!ご飯ぐらい食べて・・・」



「うるせぇ!」




お母さんの言葉も無視して玄関に向かう。




「大樹・・・」



< 88 / 180 >

この作品をシェア

pagetop