幼なじみに恋をして



普通にお弁当を出して



「いただき・・・えっ?」





突然
視界が真っ暗になった。





「・・・誰?」



目を触ると手があって手をどかそうとするが

なかなか外れない。






「誰でしょう!」





唐突に後ろから声がして
その声ですぐに




「洋・・・?」



手を解こうとする力を緩めた。



「あー!俺ってわかって安心しちゃったでしょ〜」



手が外れて
視界が明るくなると洋が顔を覗いてきた。






あの時と同じで
無性にドキドキする。



洋はきっと・・・

あたしとの思い出なんか覚えてないよね。





あたしが洋をはじめて好きになった日なんかさ・・・









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