幼なじみに恋をして
「・・・も・・・え、萌!」
えっ?
はっとすると洋はもう正門にいた。
「あっごめ・・・あれ、自転車は?」
あたしの手にあった自転車がない。
「俺が自転車置場に持ってたよ」
えっ、あたし全然気づかなかった。
しっかりしなきゃ。
「ほら、早くこいよ」
洋に手招きされていく。
って洋あたしのバックも持ってる!
「ごめん、バック持たせてた」
あたしが急いでかけよるとバックをもらった。
「ったく大丈夫か?」
あたしの頭をぽんぽんってする。
「だ、だだだ大丈夫!」
変に舌が回ってうまく喋れない。
「本当かよ〜」
笑いながら言ってくれる洋に少し安心した。