あなたの傍で。
言葉数少ない修吾君は、あまり喋りたくなかったあたしに
とってはとても有り難かった。
果歩には悪いとは思うけど・・・
近くの喫茶店に入り、
それぞれジュースを飲みながら
しばらく、3人でいろんな話をした。
修吾君は音楽を専門的に学ぶために音大に
通っていること。
友達とバンドをしていて、ボーカルをしていること・・・。
修吾君はみかけによらず話しやすくて、
友達になら、なれるかもしれない・・・
「すずか、そろそろ2人きりになりなよ。
あたし、帰るからさ」
1時間ほど話したころ、
果歩はあたしと修吾君を2人きりにさせようとする。
(2人きり!?
やだ・・・待ってよっあたし、マジむり・・・)
さっきまでは、果歩がいてくれたから
なんとか普通に話すことができた。
けど、あの状況でもあたしはいやだった。
2人きりなんて、ほんとにだめだって・・・
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