あなたの傍で。
「今日さ、もう、帰らない?
すずかちゃん、嫌そうだし・・・」
まさか、修吾君から言われるなんて
思わなくて。
嬉しかったけど、少し切なそうな顔をした
修吾君を見て胸が痛くなった。
「・・・あ、そうだね。
なんかごめんね?嫌な思いさせちゃって。」
「別に、大丈夫。」
「、今日は、なんか・・・楽しかったです。
ありがとうございました。」
あたしが席を立とうとしたときに、
修吾君があたしを呼び止めた。
「ねえ、アド、教えてよ。」
あたしは、今までなら教えなかったの
だろうけど、修吾君には普通に教えることができた。
きっと、帰れるということに、
テンションが上がっていたのかもしれない。
そうだと、思う。
「ありがと、またねっ」
そういって笑った修吾君は、
とても眩しくて、あたしは少しドキドキした。
------------*