アムルー《愛してるの言葉》

私は広場のベンチに
小さく丸まり




永遠に戻ってくることが
ないかもしれない人を待っていた。









足音がするたびに



魂の無いような



でも少し期待してるような
そんな目で上を向く――






『はぁ……』



ため息をつくと
息が白くなる季節。
12月に入ろうとしていた






仲良く手を繋いでいる
カップルを見ると
更に深いため息がでる






『はぁーー……』





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