俺様彼氏に気をつけて!?
私はというと……

案の定口をぱくぱくさせて立ち尽くしていた。

「ん? 何、もっとして欲しかった?」

そう言いながら「あーん」と口を開けて卵焼きを頬張る千晶。

「ッバカじゃないの!」

……でも千晶のさっきの言葉、嬉しかったよ。

チョコンと千晶の横に腰を下ろした。

「……ありがとう」

そっと呟く。

「あ? 今何か言ったか?」

「ッ何でもない!」

私は照れ隠しに、千晶の持っていた箸を引き寄せてタコさんウィンナーを食べた。

「ちょ、おまっ……勝手に食うなよ!」

珍しく慌てた様子の千晶はなんだか新鮮でかわいかった。

「私が作ったお弁当なんだからいいじゃない!」

私達はチャイムが鳴るギリギリまで、二人で笑い合っていた。

たとえこの日々が一ヶ月で終わってしまうのだとしても、もう少しだけこうしていたかった。

なのに……







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