ウラコイ+α
●パパ達の未来
怜一さんと会ったのは
まだ 新人だったあの頃
「ねぇ君、新人の子だろ?飲みにいかない」
「あ……あのー」
あまり 整ってない
ブサイクな俳優に
声をかけられた。
困るんだけど…
だれか、助けて
周りを
見渡すけど誰もいない
壁際に迫られてる
「ねぇ、行こうよ、」
「困ります、あの私ー、」
まだ新人だけど
こういう展開は嫌だ!
「やめなよ、嫌がってますよ。ムラマツさん、監督呼んでましたよ」
「あ?……あぁ神田ありがとう、」
チッと舌打ちしながら
走って行った。
「あ、ありが…」
「あんなのに引っ掛かるなんて余程のバカだな」
バカって…
「仕方ないじゃない新人なのよ!」