ウラコイ+α





「あ…すいません。ちょっと近くの部屋かして貰えませんか?彼女悪酔いしてて…」



「あた…、」





主任の人はテキパキと


部屋を用意します
と言ってくれた













バタン

「神田君!」





「あぁ疲れた。休ませて…」




「……ハイハイ。」





ソファーのへりに頭を
乗せながら腕組みして
横になった。






神田君は目を閉じてる







仕方なくベットに座った。



「……」




エレベーターで寝てしまったから、眠気は冷めてる





「……」





「…おいさっき言い掛けた事言え、聞いてるから。」



「え……、その為に部屋とってくれたの?」




ソファーを向いてあたしは呟いた



「…人前だったら絶対言わないだろ。ほら」






う……






「あたしは……、」







―弥生は神田君が好き。だけど言えないのはただのエゴよ。



美貴ちゃんが
締めくくるように言っていた






「…槌谷が好きじゃない、の続きから…。はい、」





はいて簡単に、



「…えと槌谷君は好きじゃないの。新しく好きになった人が出来たから……、その人は……」





エレベーターの時の勢いは
どこかにいってしまった





心臓がドクドク
うるさくて堪らない




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