ウラコイ+α
私は、睨み付ける
ように神田君を見た
「……気が強くて、融通が効かないが笑うとまぁ愛想のある所。」
「ちょっと…」
槌谷君、から聞いたら
褒めてたって言ってたじゃない!
「…あと、一途な所。この業界にそんな人間はいない。……けど槌谷が好きなお前を見て、羨ましいと思った」
「……あと報われないと思った。どんなに好きでも、槌谷には相手がいる。……なら俺の方がいい、幸せにしてやれる」
腰に回された腕が急に
暖かく感じる
「…もういいか?理由なら後で紙に書いてでも渡すから、」
神田君は、はぁとため息をついた
何よその
紙に書いて渡すって…
「……紙に書くくらいある?」
「まぁ…努力はするよ。10は書くよ…」
努力するか…
なんだか丸めこまれた感じ
ふぅと息をはいた
「もういい?待ち疲れた…」
「分かったわよ、いいわよ」