ウラコイ+α



私は、睨み付ける
ように神田君を見た



「……気が強くて、融通が効かないが笑うとまぁ愛想のある所。」




「ちょっと…」






槌谷君、から聞いたら
褒めてたって言ってたじゃない!






「…あと、一途な所。この業界にそんな人間はいない。……けど槌谷が好きなお前を見て、羨ましいと思った」






「……あと報われないと思った。どんなに好きでも、槌谷には相手がいる。……なら俺の方がいい、幸せにしてやれる」





腰に回された腕が急に
暖かく感じる






「…もういいか?理由なら後で紙に書いてでも渡すから、」





神田君は、はぁとため息をついた



何よその
紙に書いて渡すって…






「……紙に書くくらいある?」



「まぁ…努力はするよ。10は書くよ…」





努力するか…




なんだか丸めこまれた感じ




ふぅと息をはいた



「もういい?待ち疲れた…」



「分かったわよ、いいわよ」





< 51 / 90 >

この作品をシェア

pagetop