ウラコイ+α
私が言うと
神田君は苦笑した。
何が可笑しいのよ?
聞きたかったけど
言葉は出なかった。
私は初めてキスをして
とても恥ずかしくなったから…
「危ない店のコスプレみたいだな…。」
「神田君!コスプレじゃないわよ!セーラー服は…」
私はセーラー服姿で
仁王立ちして神田君に言った
いまはセット転換の合間休憩
「五年ぶりくらいなのよね。まぁ…コスプレて言われても仕方ないけど…」
「……、まぁ衣装だから仕方ないな。」
「神田君!…ちょっといいかな?中屋プロデューサーが次のドラマの事で…」
「はい。…じゃあな、」
スタッフの人に
神田君はついて行った
まぁ仕方ないか
あの授賞式からこっち
神田君は映画や
ドラマに引っ張りだこ
授賞式の夜だって
キスしたぐらいで戻ったし…
いま一番忙しい時期なのかも…