ウラコイ+α



私が言うと
神田君は苦笑した。


何が可笑しいのよ?







聞きたかったけど
言葉は出なかった。





私は初めてキスをして




とても恥ずかしくなったから…











































「危ない店のコスプレみたいだな…。」



「神田君!コスプレじゃないわよ!セーラー服は…」




私はセーラー服姿で
仁王立ちして神田君に言った





いまはセット転換の合間休憩






「五年ぶりくらいなのよね。まぁ…コスプレて言われても仕方ないけど…」



「……、まぁ衣装だから仕方ないな。」





「神田君!…ちょっといいかな?中屋プロデューサーが次のドラマの事で…」




「はい。…じゃあな、」




スタッフの人に
神田君はついて行った




まぁ仕方ないか







あの授賞式からこっち
神田君は映画や
ドラマに引っ張りだこ




授賞式の夜だって
キスしたぐらいで戻ったし…




いま一番忙しい時期なのかも…



< 52 / 90 >

この作品をシェア

pagetop