ウラコイ+α
「……て話よ。懐かしいわー、怜一さんとの出会い話。どうよ翔太」
「……よく結婚したな…、親父をマジで尊敬するよ、俺は出来ない」
翔太はきっぱりと否定した。
「アンタ本当に息子なの?失礼な息子だわ…。それより荷造りはどう終わりそう…」
「あぁ…。あと少し、いい休憩になったよ。」
翔太は立ち上がり二階に行った
最近 翔太の声は
あの人に似てきた
意地悪を言ってた
20代の頃のあの人の声に
だから思いだして
しまうのかもしれない。
もう いないのに。
「母さん、段ボールある?」
「あるわよー、」
いない…んじゃないわね。
ちゃんと
あの子逹の中にいるわね
多分、ずっと
ずっとあなたを
忘れる事は出来ないわね
わたしは。