ウラコイ+α
「…美帆」
「みちる……あぁ、」
倒れたわけね。
情けないわ…
みちるに怒れないわね…
「心配してたよ。あ、工藤君」
「しばらく休んでてよ!茅ヶ崎さん命令!」
みちるは 工藤君と
すれ違いで出ていった
「……工藤君、て箱多っ、中身はもしかして抹茶ドーナッツ?」
工藤君は
3箱くらい机にのせた
「…貧血らしいですよ。食って下さい」
貧血…か
丁度お腹も空いたので
あたしは手を伸ばした
あったかい、
工藤君は 向かいに
座ってじぃと見てる
「…美味しい。ありがとう」
「いいっす。町谷さん、返事のこととか俺の家のこととかもあるけど今は忘れて下さい」
「…いまは?」
あたしは抹茶のクリームを
なめながら聞いた
「はい、すいません。俺ちょっと焦れてしまいました。町谷さん結構人気あるから、……って」
うつ向いて頭をかきながら 工藤君は呟いた