ウラコイ+α
下に視線をうつしたら
神田君がいた
誰か…女の子と話してる
津田さんかな…
楽しそう、
「あれ神田さん?すごいなぁ。上級者コースなんて、」
羽賀さんは、感心してる
「……」
若い女の子と
でれでれスキーしちゃって…
あたしそっちのけで…
「羽賀さん、下に降りましょう。元気でました、私練習したいです…」
「はい…。また頑張りましょう」
羽賀さんは、
にこっと笑ってくれた
優しいなぁ…。
羽賀さん。
「そう…そう、うん」
「ひゃっ…」
ボフッと
止まりきれず
羽賀さんにぶつかった
「す…すいません、」
「気にしないで、もう一本いきましょうか?うまくなってきてます」
「はい、がんばります!」
滑れるようにならなきゃ…
あたし一人のために
時間をかけたくない…