ウラコイ+α
「……」




「…もうちょっとで出来そうなの、神田君。」



「……」




神田君は 険しい顔の
まま私を見てる




「戻るね、疲れちゃったし。明日早起きしなくちゃいけないし、」




「羽賀て奴と練習か。」



「うん、そう」






あたしは あんまり
顔合わせたくなくて

後ろをむいた






「じゃあ、おやす…」

























後ろから神田君に
抱き締められた



「気にくわない。俺が1日中嫉妬してたの分からなかったの?」





「……何言ってるの、仕事だよ。羽賀さんとは……っ、」






首筋に息がかかる




「………神…田く。」





「いい加減名前で呼べよ、何年名字で呼ぶつもりだ」


「……名前で呼んだら、ばれそうだから、」




神田君は
私の肩に顔をよせた



「バレないよ。何の心配してんだか知らないけど」






そんなことない…






「弥生…」



小さくて低い声で呼んだ






「……か、…」
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