ウラコイ+α
お昼からは羽賀さんの
許可もあり自由行動になった
「わ――っと、ありがとう。神田君」
「どういたしまして。多少はまともになったんじゃねぇの」
神田君はパンパンと
頭についた雪を払った
「あ…、ありがとう。明日は滑れそうで安心した。良かったよ、」
「良かったな。…」
昨日の事があったから
違う意味で 神田君と
話すのはドキドキする
「田中、あのさ…」
「田中さん、ちょっといいかな?」
羽賀さんがちょい
ちょいと手招きした
「あ……、はい、ちょっと待って下さい。ごめんなさい、神田君」
「あぁ、」
神田君はじぃと
羽賀さんを見ていた
「羽賀さん、」
「大丈夫?なんか神田君に言われてたし、怒られてるのかと思って」
端からみたら
そう見えるんだ。
「大丈夫ですよ。怒られてませんから、」
「ならいいんだけど。」
そうと
羽賀さんは言った。