★ブルーの彼方★
「洋真〜★」



 ふと、後ろから可愛らしい甘い声がして、振り返ると、背の低いどこかで見たことのある女の子がいた。



どこで、会ったんだっけ?



さっきも、そう思ったけど、やっぱり思い出せない。



私は木村君のことを、洋真だなんて呼び捨てにしたことなんかない。



何て馴れ馴れしいんだろうっ!





 もしかして、木村君の好きな人……



身長百五十センチ前後ではあるけど、頭の小ささといい、足の長さといい、全体的なバランスが整っている。
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