★ブルーの彼方★
「全然そんなことないよ。



かなり、マイナス思考な時もあるし」



 そう言うと同時に、急に了の表情が曇った。



「僕には、何でも言ってよ。



そばにいるから」



 了のその言葉に、救われた気がした。



たくさんの悲しみも…雨と共に流せたらいい。




「あのさ…



こんな時に何なんだけど…



どうしたら…僕を好きになってもらえる?」



 一歩二歩…了が近づいてくる…



 私はその言葉に驚いた。



告白? ってこと??




答えに戸惑う…好きとか…そういう感情に今すぐスイッチ切り替えられないよ。



何て答えたらいい?



了まで失いたくないよ。


ずるいかもしれないけど、了を今失いたくない。
< 153 / 243 >

この作品をシェア

pagetop