★ブルーの彼方★
悲しい出来事…
数日後のことだった。
「ちょっと! 夏季来て!!」
と、玄関の方向から母が大声で叫ぶ声で目を覚ました。
まだ、バイトまでは時間があるのに。
もう少し、眠りたいのにな…なんて、のん気なことを考えながら、ゆっくりと起き上がった。
さっきの母の声はすごい勢いだった。
何事だろう?
「どうしたの?」
玄関先でパジャマのまま、眠い目をこすりながら、庭先にいる母に話しかけた。
「何でこんなに……」
母はそうつぶやいた。
私は急いで玄関の扉を開け、外に出た。