★ブルーの彼方★
「だれ……かしらね」



 母はショックな様子で、言葉を詰まらせていた。



庭の手入れを、忙しい中でもきちんとこなしていたんだから、無理もない。





 二人でゴミ袋を片手に、結構な時間をかけて汗びっしょりになりながら片付けをした。





 母は今日は休日だけど、デートはなく家にいる。と言ってた。



こんなことがあったから、ちょっと心配だけど、バイトだから仕方ない。


戸締まりを厳重にするように、と母に念を押しておいた。



時々、母は抜けているところがある。



だから、どっちが親なのか微妙に感じることがあるほど。
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