★ブルーの彼方★





 私はパンをかじっては、江利の顔とバッグを交互に見つめていた。



バッグの片側は良く見えるものの、反対側は全く見えない。



「あのさぁ−、私の顔に何かついてる?」



 江利は顔を上げて言った。



「いや……その」



 モジモジとしちゃう。



何て切り返していいのか…



突然、人の家の庭荒らした? とも聞けないし。
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