★ブルーの彼方★
「江利でも、そんな時あるんだ?」



 かなり意外だった。



「あるある。



まぁ、しょうがないよねー」



 ため息混じりに、江利は言った。





 こんな風に、江利と心の中を話したのは、随分久しぶりだった。





 でも、私はタグの確認をしないと…と、思ってバッグを近くまで引き寄せた。










 タグが……





















付いてない!





 何度も確認してみたけど、見当たらない。
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