★ブルーの彼方★
「このバッグ……



タグ付いてた……



よね??」



 恐る恐る、私は言った。



「うん。



でも、どっかで落としちゃった」



 平然と江利は言った。



「どっかって?」



「どっかっていったら、どっか!!



知らないうちに、なくなってたんだから、わかんないよ」



「そっか。



でも、やっぱよいバッグは違うね」



 そう、切り返すのがやっとだった。



 やっぱり聞けない。



家の庭を荒らしたかどうかなんて。
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