★ブルーの彼方★





 私は急いで、休憩室を後にした。



でも、私の財布を奪ったのも、庭を荒らしたのも同一犯だとしたら、江利の可能性は高い。



何よりも、あのタグ。



どう考えても、私の身の回りで、あんな高価なバッグを持ってるのは、江利しかいない。



そして、恨みをかってた過去。



何を当てはめても、江利しか思いつかない。



でも、そこまで嫌いな相手のミスを助けてくれたりするかな?



でも、たまたま気づいたからな。



最近ちゃんと話が出来て嬉しかったのにな…



それは、私だけだったのかな?



江利を疑う自分も、嫌だ…



ショックで、どうしようもなくなってた。
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