★ブルーの彼方★
「大丈夫?」



 了は心配そうに言った。



「うん……何とか」



「夏季のフォローは、ちゃんとするから、元気出しなよ!!」



 了の言葉が、胸に響いた。



本当に了はすごい人だと思う。



いつでも優しい。



あんな答えしか出せなかった私にも、こうやって手を差し伸べてくれる。


でも時々、すごく寂しそうな表情を浮かべていることがある。



了は店長に呼ばれて、バックルームに向かっていった。



 そんなことより、江利にどうやって切り出そう。



というか、もっと完璧な証拠がほしい。



そしたら、ちゃんと言えるのに。
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