★ブルーの彼方★
 会計が済んで、



「ありがとう…ございました!」



 そう言って、ビニール袋の持ち手をクルッと丸めて、木村君に差し出した。



「それ、あげる」



 真っ直ぐに笑って、木村君は言った。



「えっ?」



 私は困って…驚いて木村君をただ見つめてた。
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