★ブルーの彼方★





 木村君が店へ来た話をしてみた。



「それって…それってさ、会いに来たんじゃないの?」



 了は笑ってるけど、目は悲しそうだった。



「そんなことないよ…



だって、振られたし」



 私は空の星を見つめながら言った。



「僕の告白はナシ!!


忘れてくれていいからっ!」



 了のその言葉に、私は切なくなった…

キュゥーッ。って胸が締め付けられる…



「そんな顔しないでよ!



困らせたかったわけじゃないし…。



ただ…僕の胸に飛び込んでくれば楽だよ!!




ってね。そんだけ☆



重く考えないでさ、今まで通り、友達ってことで」



「ありがとう」



 精一杯の私の言葉に、了は笑って頷いてくれた。



 今世界中どこを探しても、了ほど私のことを想ってくれる人なんかいないかも…
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