★ブルーの彼方★
犯人判明…?!
家の近くまで来ると、珍しく明かりが灯ってた。
キッチンへ行くと、珍しく母が、鼻歌を歌いながら食事の支度をしてた。
独特なカレーのいい香りが立ちこめてる。
「珍しいね」
私がそう言うと、母は、
「久しぶりに、仕事が早く終わったから」
と、鍋をかき混ぜながら言った。
食器棚から食器やフォーク、スプーンを取り出し、準備した。
サラダもテーブルに置かれていた。
母は相変わらず、鼻歌を歌っている。
でも、その声はいつもと違う。
何だかすごく暗い歌だ。