★ブルーの彼方★
了の恋★***
そして二ヶ月後、バイト先へ向かうと、従業員通用口の前に、了が立ってた。
了はあの日以来、バイトを辞めてた。
私は驚いて、一瞬固まってしまった。
このまま、逃げ出してしまいたいほどだった!
「今まで、ほんとに悪かった。
ごめん」
そう言って了は、意外なことに頭を深々と下げた。
「そんな、私の母が……
こっちこそ、ごめん」
私も頭を下げた。