★ブルーの彼方★
「父親、転勤することになった。



家族も前みたいに、何とか平穏な生活を取り戻しつつあるよ。



もしも、もしも、こんな形で出会ってなかったら、ちゃんと仲良くなれたかもしれないのにな」




 了の顔は、生き生きとしてた。





 私はその言葉に、ホットした。





「実はさ、僕の初恋は夏季だったんだ。



幼稚園の頃の夏季は、目がくりっとしてて、いつも笑ってて可愛いかった」



 了の言葉に、私は驚いた。
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