★ブルーの彼方★
「えっ?」





「二度も夏季に恋するなんて…



それが、一番の誤算だった」



 了は真っ直ぐに私を見つめ言った。





 初恋?!



そういえば、初めて会った時、桃山幼稚園じゃなかった? って聞かれた気がする。





 私は目を大きく見開いて、了の顔を見つめた。




 風がほのかに、了の癖毛を揺らした。





 空にはうっすらときらめく雲が浮かび、温かな風が私達の隙間を通り抜けた。










★END★
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