★ブルーの彼方★
父は私が幼い頃に亡くなっていて、ほとんど記憶にない。
写真や母から聞く思い出話でしか、父を想い浮かべることはできない。
旅行やお祭り、休日に公園で遊んでもらったこと。
それらを鮮明に思い出として、思い出せるくらいになるまで、生きて欲しかった。
そのせいか、幼い私はいつも自分の心の一部分にぽっかりと穴が空いているような、そんな気がしてた。
でも次第に成長するにつれて、その穴は友達や先輩などによって少しずつだけど、埋められていったような…そんな気がする。