★ブルーの彼方★
更衣室で
『ドラッグストア イシダ』
とくっきりと書かれた、ダサダサなエプロンを肩にかけようとしたその時だった、思いっきり背中に肩がぶつかった。
振り返ると、江利だった。
「ちょっと、いつもいつもぶつかっといて、謝らないのおかしくない?」
私はいい加減、頭にきて強い口調で言った。
「邪魔なところにいるから、いけないんじゃん」
負けずに江利も、私をにらんでいた。
そう、一言だけ言うと更衣室から出て行ってしまった。