空に響け~僕達の生きた時~
これで何度目の発作だろう…?

何度目でもいいや…

そう思った僕は意識を失った。

意識の中で眠る僕。

いつまで眠ってるつもりだろう?

いや、いつまでも眠っていたい。

でも、意識はそう思う僕の反対をよぎる。

少しづつ目を開ける僕。

意識が戻ると母親は医者を呼びに行った。

父親は側に居た。

「大丈夫か?」

そう聞いてきた。

僕はかすかに首を縦に振る。

その動きが分かったのか、

父親はかすかに微笑んだ。
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