空に響け~僕達の生きた時~
誰も居ない。
誰の気配もしない。
そう、夢の中で感じた。
だが実際は…
夢の中で目を開けると…
やはり誰も居なかった。
白い空間に一人。
あるのは床?
でも手に触れるのは水…
そう…水…
何故水がこんなとこにあるのだろう?
そう思ったが、
ここは夢の中。
何があっても不思議ではない
僕は体を起こし、
塗れた髪に触れた。
ぽたぽたと雫が髪から流れ落ちる。
いつから水に浸かっていたんだろう?
そんな疑問が頭によぎる。
浸かっていたは変だな…
水位はそこまで高くないし、
床?と言って良いのだろうか?
そこから3、4センチくらいの水位だ。
おぼれる心配も無い。