空に響け~僕達の生きた時~

「じゃ、ごほうびに

食券三人で15枚と、

カツ丼の代金は

無しね」

と言って、おばちゃんは

僕等に食券を5枚ずつ渡した。

「ありがとうございます

「ありがとう

「さんきゅーおばちゃん」

と、それぞれお礼を言って

僕等は食堂を離れた。

「うまかったな」

最初にギブした魁が言った。

「おいおい…

言いだしっぺが

最初にギブしてどうすんだよ…」

と言う驟雨。

「まぁいいじゃねぇか。

クリアできたんだし」

と笑いながら言う魁

「次の授業なんだっけ？」

と、僕が聞くと…

二人が立ち止まった

何だろう？

聞いてはいけないことを

聞いてしまったような

この重い空気は…

「ハハハ…

地獄の授業の始まりだ…」

「羽夜斗…

次の授業は死ぬ覚悟を

しといたほうがいいぞ…」

と暗い顔で言う二人

そして僕等は教室へ向かう。