空に響け~僕達の生きた時~
「はい…皆さん…

席に…着いてください…」

という、

聞こえるか聞こえないか位の

小さなの声で…

そういうのが聞こえた…

みんなは暗い空気のまま

席に着く…

その間も先生は…

ぶつぶつと

何かを呟いている

何かこの先生…

無理だ…

みんながこんな空気になる

意味が分かった気がした。

だが、ここからが

地獄の始まりだった…

「出席を…とりますー…

居ない人だけ

教えてくださーい…」

「先生…

片岡と、霊峰と、

羽縞が欠席です…」

と、クラス会長が言った。

会長暗っ!!

会長めっちゃ

明るい奴じゃなかったか!!?

僕は、会長をも

暗くさせるこの人…

先生のすごさを知った。

「あ…今日はー…

竜宮君が…

出席してるんですねー

竜宮君…

私が生物の担当…

甕耶麻 功賂(かめやま くろ)

です…

どうぞよろしく…」

と、僕に言われ…

僕は…はい…

としか答えられなかった…

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