優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
「分かったな?」





返事をしないあたしに大雅は睨みつけながら、そう言ってくる。



強引であたしの気持ちなんか無視して…。






「今さら行かないなんて無理だよ。もうお金も払ってあるし、推薦なんだよ?」


「知るか。ぜってぇに許さねぇからな」


「大雅…」






大雅は自分の部屋へ入っていってしまった。



絶対に許さないって…。

あたし、どうしたらいいの?







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