優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
アヤさんはほんとに大雅の事を大切に思っていて、多分あたしなんかよりもずっと大雅を理解してると思う。



大雅がアヤさんに恋心を抱いたらあたしは歯も立たないよ。






「あ、ハワイ行くんだって?遊びに行くからその時はよろしくね」


「はい、待ってます」


「でも、よく大雅が許したわね。信じられない。よほど雪穂ちゃんが大切なのね」


「へっ?」


「お姉ちゃんが神戸の大学に行くって言った時は反対したのよ?ハワイから比べたら近いのにね。大人になってくれたのか、あたしも嬉しいわ」


「フフッ…なんかアヤさんの方が年上みたい」






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