優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
「黙れ。送ったら、あと1時間は一緒にいられるだろが」


「………うん」





大雅のそんな言葉がすごく嬉しかった。


あたしもあと1時間でも数分でも長く大雅といたかったから。






「早く行って空港て待つか?」


「大雅、それなら寄りたいところがあるの」


「どこだ?」


「ゲーセン」


「ゲーセン?」






もう時間がないと思って諦めてたけど。





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