優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
お墓の前で
朝ネクタイをしめて仕事へ行く大雅はカッコいい。



1年前、大学を卒業して就職した大雅。



あたしには大雅がちゃんと働いてるなんて信じられないけど。






「大雅、いってらっしゃい」


「行ってくる」





毎朝あたしが大雅を送り出してる。


高校のときはあたしの方が家をでる時間が先だったからすごく新鮮。



それに、大雅のスーツ姿はほんとカッコいい。


髪もいつの間にか黒くしてるし。





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