優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
あたしはとりあえず、この人を家へあげコーヒーを入れた。





「どうぞ」


「ありがとう」





あたしのいれたコーヒーを砂糖もミルクも入れないで口に運んだ。





「前に一度会ったわよね。覚えてるかしら?」


「はい」


「あたしの事は少しは大雅から聞いてるの?」


「いえ」


「そう、言いにくいわよね。あたしの名前は武田ケイコ。大雅とは…なんて言ったらいいかな…」


「大丈夫です。分かってますから」








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